その他Q&A

家の中をみわたすと、様々なところに使われているガラス。
機能ガラスをはじめ、一般のガラスや鏡に関するQ&Aです。

Q1.強化ガラスはどうしてサイコロ状に割れるのですか?

強化ガラスは、板ガラスを軟化点(約700℃)近くまで加熱した後、急冷処理により、ガラスを破壊させようとする引張り力を打ち消す圧縮応力を形成させることで強い強度を得ています。強化ガラスがサイコロ状に割れるのは、表層の圧縮層と内部の引張層との応力バランスがガラス全面において一瞬にして崩れるためです。サイコロ状の破片は、普通のガラスの破片に比べ安全ですので破片による大きなケガの危険性が少なくなります。

Q2.複層ガラス・合わせガラス・強化ガラスも切断できるのですか?

複層ガラス、強化ガラスの切断はできません。合わせガラスは、品種によって異なりますが、一般的には切断は困難です。

Q3.割れないガラスはありますか?

現在の技術では、割れにくいガラスはありますが割れないガラスはありません。

Q4.浴室の鏡を曇らなくする方法は?

一時的であれば、石鹸をつけて洗い流せば曇りにくくなります。

但し、放置しておくと石鹸の成分が鏡の表面に固着し、写りが悪くなりますので、まめに洗浄することをお勧めします

Q5.マンションに住んでいますが、窓ガラスの取替えはできますか?

取替えはできますが、分譲マンションの場合、窓は共用部にあたりますので、管理組合の承諾が必要です。

Q6.普通の家の窓には何ミリの厚さのガラスがはまっていますか?

一般的な住宅では、透明のガラスの場合は一般的に3~6ミリ、不透明の場合は4ミリ、網入りの場合は6.8ミリです。

Q7.複層ガラスの片方のガラスが割れました。割れたガラスだけを取り替えることはできますか?(注意:片方のガラスとは、空気層をはさんで向かい合っている室内側と室外側にある2枚のガラスの1枚をさします。)

片方だけ取り替えることはできません。

Q8.複層ガラスには寿命がありますか?

複層ガラスの封着部には有機材料が使われている関係から半永久的に使えるものではありません。10年間の保証をつけているメーカーもあります。

Q9.複層ガラスとペアガラスはどう違うのですか?

同じものの呼び方が違うだけです。

Q10.複層ガラスと合わせガラスは同じものですか?

違います。複層ガラスは2枚のガラスの間に乾燥空気を密封したもので、合わせガラスは2枚のガラスの間に樹脂製の中間膜をはさんだものです。

Q11.火に強い窓ガラスはありますか?

建築用では、延焼防止に使用される耐熱強化ガラスがあります。

Q12.出窓は複層ガラスにできますか?

できます。

Q13.テーブルトップにガラスが使われていますが、どんなガラスですか?

強化ガラスが一般的です。

Q14.新築のときに複層ガラスにするのと、後から取り替えるのとではどちらが安くなりますか?

新築の時の方が全体としてお安くなります。後で取り替えると、取り替えの費用や手間・工賃が加算されますので、新築時に複層ガラスを使用されることをお勧めします。

Q15.新築住宅に、複層ガラスを使用する場合、サッシも複層用になるのですか?

複層用サッシを使うのが一般的です。但し、やむを得ず単板用サッシを使う場合は、複層ガラスにアタッチメントと呼ばれるアダプターをつけて使うこともできます。

Q16.省エネ・防犯・防音・安全のすべてに効果のあるガラスはありますか?

防犯ガラスを使用した複層ガラス(2枚のガラスの1枚に防犯ガラスを使った複層ガラス)は、省エネ・防犯・防音・安全に効果があります。

Q17.サンドブラスト、エッチング、フロスト加工はどう違うの?

サンドブラストはガラス面に砂を高圧で吹き付けることにより表面をすりガラス状にする加工です。このサンドブラスト表面を、さらに薬品で処理し半透明なガラスにする加工を、一般的にエッチング加工、フロスト加工、タペストリー加工等と呼んでいます。呼び方は違いますが、同じ加工のことです。

Q18.強化ガラスは普通のガラスに比べてどのくらい強いの?

強化ガラスは普通のガラスに比べ衝撃や風圧等の外力に対し3~5倍の強度があります。また万一割れても破片が粒状になるため人体に深い怪我を生じにくくします。

Q19.強化ガラスが何もしないのに割れてしまった。どうして?

強化ガラスは普通の板ガラスを約700℃に加熱した後、急速に冷やして造りますが、この時表面に圧縮層と内部に引張層が生まれ、いわば綱引きの状態で双方がバランスしています。ガラス表面についた小さなキズやごくまれにガラス中に残存する不純物に起因する小さなキズが成長すると、この綱が切れてしまいバランスが崩れて、あまり大きな外圧が加わっていない状態でも割れてしまうことがあります。強化ガラスはキズを起点として瞬時に粒状に全面破損します。

Q20.機能ガラスはどういう会社がつくってるの?

板ガラスメーカーや全国安全硝子工業会、全国複層硝子工業会、全日本鏡連合に加盟している専門メーカー等が、JISの認定を取得し製造しています。

Q21.機能ガラスに取り替えたいけど、どこに頼めばいいの?

お近くの街のガラス屋さんにご相談下さい。

今お使いのサッシはそのままにガラスだけを取り替えることもできます。(一部サッシの種類や他の制約条件によりお取替えができない場合があります)

Q22.機能ガラスって何?

結露防止、断熱、日射遮蔽、防犯、防音、破損時の安全や紫外線カット等、より快適な生活環境を創るための機能を備えたガラスです。「機能ガラス」は最初「複層ガラス」、「安全ガラス(強化ガラス・合わせガラス)」、「鏡」の3種類から始まりました。現在ではさらに「遮熱複層ガラス」「高断熱複層ガラス」「防犯ガラス」が加わりました。「機能ガラス」は聞きなれない名称ですが、透明ガラスや型板ガラスや網入りガラスなど、上記機能(結露防止、断熱、日射遮蔽、防犯、防音、破損時の安全や紫外線カット)を持たない「一般的なガラス」に対して用いられています。

*網入りガラスは火災時の延焼、類焼を防ぐ効果があります。

Q23.ガラスを取り替えてもらう時、材料代のほかにどんな費用がかかるの?

一般的には施工費と経費が材料代の他にかかります。経費には、出張費や交通費、撤去費(今お使いのガラスを外す費用)、副資材費(ガラスのはめ込み用のビード、シリコーンなど)、廃材処理費などが入ります。特殊なケースですが、ガラスの大きさや重量により施工が困難な場合や、取り替えが困難な箇所で足場等を組む必要のある場合等は別途費用が必要です。事前に街のガラス屋さんにご相談されることをおすすめします。

Q24.ガラスは何でできているの?

板ガラスはけい砂や石灰石、ソーダ灰など地殻に多く存在する天燃資源を主原料としており、地殻とほぼ同じ成分です。同じ仲間にガラス瓶があり、「ソーダライムガラス」と呼ばれています。同じガラスでも、カットガラス・花瓶等のクリスタルガラスやサイフォン・耐熱鍋等の耐熱ガラスは、板ガラスとは組成が異なる別の種類のガラスです。

Q25.ガラスはなぜ透明なの?

ガラスの学術上の定義は「結晶を析出することなく、熔融体が冷却固化された無機物」です。通常、物質は結晶が寄り集まって構成され、結晶の境目があるので、光が当たると、程度の差はありますが反射、吸収、透過のいずれかをします。ところが、ガラスは結晶がなくて方向性もないことから、光は乱反射もせず真っ直ぐに通り抜けるので「透明」になります。ガラスの分子は無限につながっていて境目がなく、光の波長よりも充分に小さいので、光は乱反射することもなくガラスの分子の間を容易にすり抜けてしまうのです。原理的には、水が透明なのと同じようなことです。

Q26.ガラスはどうやってつくるの?

けい砂、ソーダ灰等の原料を混合し、プールに屋根を付けたような大きな窯の中に入れ、約1600℃の高温で熔かします。その熔けたガラスを溶融した金属の上に浮かせて表面を平坦にする「フロート方式」、2本のロールの間を通して表面に型模様をつける「ロールアウト方式」と呼ばれる独特の方法で板状に成形し、それをゆっくり冷やして歪みをとると、皆さんご存じの板ガラスのできあがりです。

Q27.ガラスはどうやって切断するの?

ガラスは木や紙のようにノコギリやカッターでは「切断」できません。硬い金属刃(昔はダイヤモンドを使っていました)でガラス表面に線を引くようにキズ(カッター線と呼びます)をつけ、カッター線の真裏を支点として上から力を加えて「折り割る」のです。きれいに折り割る技術は街のガラス屋さん特有の技術です。

Q28.ガラスはいつから使われているの?

ガラスそのものの起源は4000年以上昔のエジプト、メソポタミア文明まで遡ります。その後永い年月を経てガラス工芸品やガラス器の技術が進歩しました。窓に板ガラスが登場するのは1~4世紀のローマ帝政時代で、16世紀にヨーロッパでベネチア・グラスが栄えた頃に各地に伝播し、18世紀の産業革命を境に様々な技術の進歩とともに工業生産が始まりました。日本では江戸~明治時代の板ガラスはすべて貴重な輸入品で、窓に国産の板ガラスが使用され始めたのは、明治末期以降です。

Q29.ガラスの棚板やテーブルトップはどこに頼めばいいの?

ガラスと同様、お近くの街のガラス屋さんにご相談下さい。

使用目的によって、強度上必要なガラス品種、厚みが決まります。また、寸法・形状によっては切断・加工ができない場合があります。

Q30.ガラスの切断面にはどのような加工が施されているの?

皆さんの目に触れない部分すなわちサッシ枠にのみ込まれているガラス切断面(ガラスエッジと呼びます)は、欠けやソゲ等のないクリーンカットの状態となっています。

棚板やテーブルトップのエッジは湿式砥石で磨く2次加工(面取り加工、擦り加工、磨き加工など)が施されています。

Q31.ガラスの重さはどれくらいですか?

板ガラスの比重は2.5です。計算式は、板ガラスの重量(kg)=2.5×板ガラス厚さ(mm)×板ガラス面積(㎡)です。ちなみに、5mmの厚さで1m×1m(1㎡)の大きさの板ガラスの重量は、12.5kgとなります。

Q32.ガラスに寿命はありますか?

板ガラスそのものに寿命はありません。しかし、板ガラスとその他部材を組み合わせた合わせガラスや複層ガラスには組み合わせた部材の経年劣化が考えられるので、製品としては寿命があるといえるでしょう。

Q33.ガラスだけ買ってきて自分で取替えはできますか?

必要な部材及び道具を持ち、手順を把握していれば可能ですが、安全面を考えると、街のガラス屋さんに任せることをおすすめします。

Q34.金網の入ったガラス(網入ガラス)はなぜ使われているの?

金網の入った網入ガラスは、火災が発生した場合に、熱により割れてもガラスが脱落しないので、開口部(窓)に穴が開きません。従って、災や火の粉が外に出ず、周辺の延焼を防ぐ役目を果たします。

これは法律でその使用場所が定められています。

Q35.鏡はどのようにして作っているのですか?

一般的な鏡は、板ガラスに反射材として銀をコーティングし、その上に保護材として銅及び特殊塗料をコーティングして作っています。浴室など特に湿度が高いところには、湿気によって腐食しやすい銀を厳重に保護した防湿鏡といわれる鏡も作られています。

Q36.鏡はいつから使われているのですか?

もの(特に顔)を映す役目としては、古くは水面が、また、金属(主として青銅製)の表面を磨いたものが鏡として使われていました。現在のようなガラスを使用した鏡は、15世紀のヴェネチアで発明されたといわれています。

Q37.鏡の表面についた汚れはどのようにして取るのですか?

基本的には窓ガラスと同じです。中性洗剤やガラスクリーナーを用いて汚れを拭き取ってください。シンナー、ベンジン等の有機溶剤、トイレ・タイル洗浄剤、住居用洗剤、漂白剤等、特に塩素系、酸素系、アンモニア系のものは裏面の反射膜である銀の腐食につながりますので使用しないでください。また、クレンザー、たわし等も鏡面にキズがつく場合がありますので避けてください。

Q38.鏡の工事はどこに頼めばよいのですか?

お近くの街のガラス屋さんに相談ください。(一部取り扱っていない店があります)

Q39.鏡の後ろが黒くなりました。これは何ですか?直せますか?

鏡の後ろが黒くなる現象は、一般に「シケ」と呼ばれるもので、ガラスの後ろにコーティングしている反射材の銀が湿気などにより腐食したものです。直すことは不可能なので、取替えとなります。

Q40.今窓で使っているガラスを再利用して複層ガラスや合わせガラスに取り替えることはできますか?

今入っているガラスを再利用して、複層ガラスや合わせガラスに加工することはできません。

Q41.今使っているサッシにはどのくらいの厚さのガラスが入れられるのでしょうか?

1枚ガラスの入っている一般的な住宅用サッシの場合、ガラス嵌め込み部分の広さ(溝幅)が9mm、11mmとなっています。(サッシメーカーにより違う場合もあります。)

一般的には、9mm・11mmの溝幅のサッシには、6.8mmの網入(線入)までの厚さのガラスが嵌め込み用ガラスとして想定されていますが、ガラスとサッシの間に一定の間隔(面クリアランス)が必要となりますので、嵌め込み可能なガラス厚については、街のガラス屋さんにご相談ください。

Q42.一戸建て住宅に住んでいますが、サッシはそのままでガラスだけ取り替えることはできますか?

ほとんどの場合可能です。

一般的な住宅用サッシの場合、強化ガラス(厚さ4mmか5mm)や合わせガラス(総厚6mm)や防犯ガラスの一部はそのまま取り替えることができます。ガラスの総厚さが大きくなる場合(複層ガラスや網入りガラスを使った防犯ガラス・合わせガラスなど)はアタッチメントと呼ばれるアダプターを使ってガラスの厚さを調整します。

詳しくはお近くの街のガラス屋さんにご相談ください。

Q43.網入ガラスにも断熱性能はあるのですか?

網入ガラスには、防火性能はありますが、断熱性能はありません。

断熱性能をお求めの場合は複層ガラスをご使用ください。

Q44.網入ガラスが何もしていないのに割れました。なぜでしょうか?

網入ガラスが何もしていないのに割れる現象の原因としては2つ考えられます。

ひとつは一般的に「熱割れ」と呼ばれている現象です。熱割れは一枚の網入りガラスの温度差が大きくなった場合に起こります。ガラス面にカーテンやブラインド、家具などを密着して設置した場合、ガラス面にペンキを塗ったりシールを貼ったりした場合、冷暖房の噴出し口が直接ガラスにあたっている場合などに起こります。

もうひとつは一般的に「錆割れ」と呼ばれている現象で、ガラスの下部に雨水などが溜まり、ガラスの中に入っている網が錆びて膨張し、ガラスを破壊するものです。

いずれも施工方法やガラスの周囲の環境を改善することによって回避できる場合がありますので、街のガラス屋さんにご相談ください。

Q45.アタッチメント付複層ガラスを使うとアミ戸が使えなくなるって本当ですか?

窓のガラスをアタッチメント付複層ガラスに替える場合、一部アミ戸が使えなくなる場合があります。サッシのメーカーやお使いになられるガラスの種類によって異なりますので詳しくはお近くの街のガラス屋さんにご確認ください。

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