地震とは

なぜ地震は起こるのでしょうか?
私たちが暮らす大地が「揺れる」なんて不思議なことですね。
実は、この地震が起こるという現象は、地球の表面を覆っている「プレート」の動きに関係しています。
「プレート」とは厚さ数十~数百Kmにわたる固い板状の岩石の層で、地球はこの殻によって覆われています。プレートは、十数枚あり、それぞれが年に数cm~数十cmずつ動いており、プレート同士の境目では、両プレートの押し合う力が発生し、この力によってプレート内部にひずみがたまります。長い間をかけてたまったひずみによりプレートは、傷付いたり、もとの状態に戻ろうとします。
この「傷」や「もとに戻る力」こそが地震なのです。

地震の種類

地震は、「活断層型地震」と「海溝型地震」の2つに大別されます。
活断層型地震は、ひずみのためにプレートにひび割れがおき、ずれてしまうことにより起きます。
このひび割れを断層と呼び、約200万年前以降に繰り返し動いていた断層で、今後活動する可能性があるとみなされる断層を「活断層」と呼びます。日本には約2000もの活断層があるとも言われており、はじめは小さな崖であった程度が、繰り返しの活動により、山をつくることもあります。
活断層型地震の例としては、1997年(平成9年)に起こった阪神・淡路大震災が挙げられます。

一方、海溝型地震は、右の図のように、海のプレートが陸のプレートを押しつつ、引きずり込みながら陸のプレートに潜り込んでいき、陸のプレートがギリギリの状態までひずみ、摩擦の限界がくると跳ね返ることによって起きます。活断層型よりも揺れが大きく、地震の発生にともない、海水が持ち上げられ津波を起こすことが一般的です。
例として、1923年の関東大震災や約100年ごとに起こると言われている東海地震などが挙げられます。

なぜ日本は地震が多いのか

一般的に、日本は地震の多い国とされ、初めて日本にきた外国の方には驚かれることがあります。ほとんど地震のないイギリスやドイツのような国もあり、彼らからしてみれば、日本は地震大国かもしれません。
実際に、私たちの暮らす日本は、ほぼ毎日、震度1以上の地震が日本のどこかで起こっているのです。(気象庁調)

ではなぜ、こんなにも日本には地震が多いのか・・・?

それはやはりプレートが関係しているのです。日本は何枚ものプレートが集中する場所に位置しており、そのプレートの活動により、よく地震が起きるのです。

野島断層

阪神・淡路大震災の爪痕

1997年(平成9年)におきた阪神淡路大震災。今では町も復興も遂げ、当時の惨状はまるで悪夢であったかのように感じられることもありますが、町のいたるところに地震の痕跡がみられます。

  • 北淡町野島平林の断層亀裂
    資料提供:国土地理院
  • 北淡町野島大川の断層亀裂
  • 北淡町野島裏木の断層亀裂

多くのケガ人が出た釧路沖地震(家具倒壊による窓ガラスの破損)

東京大学社会情報研究所によると、震度6を記録した「釧路沖地震」は釧路市内に大きな被害を及ぼしました。家具の倒壊によるガラス破損、シャンデリアなどの落下による負傷者も出ました。「食器棚を押さえていて、破片で手を切った」「停電中、足元のガラスを踏み抜いた」などの訴えが目立ち、負傷例の約4分の1がこうした切り傷でした。
(1995年4月1日、読売新聞より)

地球上のプレートと地震分布図

プレートと地震

プレートは、地球の表面上に十数枚にわたって存在します。このプレートの動きこそが地震なのですが、地震の発生する場所としない場所とでは、分布図を見るとその関係が一目瞭然です。

このようにそれぞれのプレートには名前があり、このそれぞれが、押し合いへしあい、長い年月をかけ地球の表面を流動しているのです。

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