網入りガラスに関するQ&A

金網の入ったガラス(網入りガラス)には防犯性能はないのですか?
網入りガラスには防犯性能は期待できません。泥棒は一般的な透明ガラスとほとんど変わらない時間で侵入してしまいます。網入りガラスは、火災時の延焼や類焼を防ぐ効果があります。
網入りガラスも防犯ガラスにできますか?
できます。網入りガラスと透明ガラスなどを組み合わせて防犯ガラスにすることができます。ただガラスの厚さが10ミリ以上になるので、複層ガラスに使われているアタッチメントと呼ばれる厚さを変えるアダプターを使う(サッシが単板用サッシの場合)か、さらにもう1枚ガラスを組み合わせて複層ガラスにする(サッシが複層ガラス用サッシの場合)必要があります。詳しくはお近くの街のガラス屋さんにご相談ください。
ガラスを替えるだけで防音性能は上がりますか?
窓の防音性には「サッシの気密性」がかなり影響します。音波は、光よりもずっと波長が長いので、障害物の周囲から裏側に回る(回折)性質を持っていますので、隙間や孔から容易に室内に入ってしまいます。ガラスを替えるとともに、音が入りやすいサッシ周辺の隙間を少なくしたサッシ(気密サッシ)を用いることが大切です。
普通のガラスにフィルムを貼って地震対策に効果がありますか?
フィルムは短期的な地震対策に有効です。一方、フィルムは定期的な貼り替え工事が必要ですので、長期的にみればトータルコストは高くなります。また、施工の方法によってはガラスの飛散防止効果が損なわる場合があります。新築時や長期にわたって地震対策を行う場合には合わせガラスがおすすめです。
網入りガラスも合わせガラスにできますか?
できます。網入りガラスと透明ガラス等を使って合わせガラスにします。網入りガラスは火災時の延焼や類焼を防ぐ効果がありますが、合わせガラスにしても同じ効果が認められています。
マンションに住んでいますが、窓ガラスの取替えはできますか?
取替えはできますが、分譲マンションの場合、窓は共用部にあたりますので、管理組合の承諾が必要です。
普通の家の窓には何ミリの厚さのガラスがはまっていますか?
一般的な住宅では、透明のガラスの場合は一般的に3~6ミリ、不透明の場合は4ミリ、網入りの場合は6.8ミリです。
ガラスの重さはどれくらいですか?
板ガラスの比重は2.5です。計算式は、板ガラスの重量(kg)=2.5×板ガラス厚さ(mm)×板ガラス面積(㎡)です。ちなみに、5mmの厚さで1m×1m(1㎡)の大きさの板ガラスの重量は、12.5kgとなります。
ガラスに寿命はありますか?
板ガラスそのものに寿命はありません。しかし、板ガラスとその他部材を組み合わせた合わせガラスや複層ガラスには組み合わせた部材の経年劣化が考えられるので、製品としては寿命があるといえるでしょう。
金網の入ったガラス(網入ガラス)はなぜ使われているの?
金網の入った網入ガラスは、火災が発生した場合に、熱により割れてもガラスが脱落しないので、開口部(窓)に穴が開きません。従って、災や火の粉が外に出ず、周辺の延焼を防ぐ役目を果たします。
これは法律でその使用場所が定められています。
今窓で使っているガラスを再利用して複層ガラスや合わせガラスに取り替えることはできますか?
今入っているガラスを再利用して、複層ガラスや合わせガラスに加工することはできません。
今使っているサッシにはどのくらいの厚さのガラスが入れられるのでしょうか?
1枚ガラスの入っている一般的な住宅用サッシの場合、ガラス嵌め込み部分の広さ(溝幅)が9mm、11mmとなっています。(サッシメーカーにより違う場合もあります。)
一般的には、9mm・11mmの溝幅のサッシには、6.8mmの網入(線入)までの厚さのガラスが嵌め込み用ガラスとして想定されていますが、ガラスとサッシの間に一定の間隔(面クリアランス)が必要となりますので、嵌め込み可能なガラス厚については、街のガラス屋さんにご相談ください。
一戸建て住宅に住んでいますが、サッシはそのままでガラスだけ取り替えることはできますか?
ほとんどの場合可能です。
一般的な住宅用サッシの場合、強化ガラス(厚さ4mmか5mm)や合わせガラス(総厚6mm)や防犯ガラスの一部はそのまま取り替えることができます。ガラスの総厚さが大きくなる場合(複層ガラスや網入りガラスを使った防犯ガラス・合わせガラスなど)はアタッチメントと呼ばれるアダプターを使ってガラスの厚さを調整します。
詳しくはお近くの街のガラス屋さんにご相談ください。
網入ガラスにも断熱性能はあるのですか?
網入ガラスには、防火性能はありますが、断熱性能はありません。
断熱性能をお求めの場合は複層ガラスをご使用ください。
網入ガラスが何もしていないのに割れました。なぜでしょうか?
網入ガラスが何もしていないのに割れる現象の原因としては2つ考えられます。
ひとつは一般的に「熱割れ」と呼ばれている現象です。熱割れは一枚の網入りガラスの温度差が大きくなった場合に起こります。ガラス面にカーテンやブラインド、家具などを密着して設置した場合、ガラス面にペンキを塗ったりシールを貼ったりした場合、冷暖房の噴出し口が直接ガラスにあたっている場合などに起こります。
もうひとつは一般的に「錆割れ」と呼ばれている現象で、ガラスの下部に雨水などが溜まり、ガラスの中に入っている網が錆びて膨張し、ガラスを破壊するものです。
いずれも施工方法やガラスの周囲の環境を改善することによって回避できる場合がありますので、街のガラス屋さんにご相談ください。

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