鏡のお手入れ方法

鏡の適切なメンテナンスについて
上質な鏡でも、手アカが付いていたり、ホコリや汚れで曇っていたりしては台なしです。鏡は、使う環境によって耐用年数が大きく変わります。いつもきれいに磨いておきましょう。
普段のお手入れは
乾いた柔らかい布で拭いてください。鏡は湿気を嫌うので、設置場所では十分に換気を行いましょう。
汚れが付着してしまったら
汚れが付着してしまった場合は、窓ガラスと同様に、まず市販のガラスクリーナーや中性洗剤を使って下拭きをします。鏡が乾いたら、乾いた布でよく拭き上げ、乾燥した状態を保つようにしましょう。鏡は窓ガラスより汚れが目立つため、まめに拭くことをおすすめします。
化学薬品の使用はNG
ひどい汚れを落としたい場合でも、化学薬品(シンナー・ベンジン・灯油・トイレ・タイル洗浄剤、住居用洗剤、漂白剤、有機溶剤等、特に塩素系、酸素系アンモニア系のもの)の使用はNG!鏡を傷め、耐用年数を縮める原因になってしまうのです。また、クレンザー・たわし・カッター等は、表面に傷が付く恐れがあるため、使用を避けましょう。
浴室の鏡のお手入れ方法
鏡の周囲のタイル等をクリーニングするときは、洗剤(特にカビ取り剤)などが鏡の裏面に流れ込まないように注意しましょう。また、浴室で使用する鏡は、鏡裏面の銀膜が腐蝕しやすいため、水分が付着したまま放置しないよう、注意が必要です。
鏡屋さんからのワンポイントアドバイス
【鏡の曇りを防ぐ方法】
鏡の曇りは、空気中の暖かい水蒸気が、温度の低い鏡の表面で冷やされて小さな水滴となり、鏡表面に付着することによって起こります。鏡(ガラス)は熱伝導率が低いので、周囲より温度が低くなりやすいのです。対応策としては、市販の曇り止め剤(液)を塗布する方法や、裏面にヒーターを設置する方法(浴室の場合は不可)があります。

鏡の寿命

鏡を長年使用していると、表面(鏡はガラスでできていますが、鏡の表面には目に見えない小さなでこぼこがあります。)に水アカなどが溜まってしまい、これが曇りの原因になります。また、湿気の多い環境などでは、鏡裏面の銀膜が様々な要因で化学変化を起こして黒くなることがあり、お手入れでは取り除くことができません。そのような状態になってしまったら、買い替えることをおすすめします。 なお、長期間の使用を予定している場合は、通常の鏡裏面および端部(小口)にさらに特殊塗料を塗布した、「防湿タイプ」の鏡がおすすめです。

鏡屋さんからのワンポイントアドバイス
【鏡に不向きな使用環境】
  • ・浴室内などの多湿な環境(湿気の多い場所に設置する場合は、特殊防湿加工鏡がおすすめです。)
  • ・直射日光が当たる場所
  • ・接着剤、シール等へのシリコンシーリング剤、ポリサルファイドシーリング剤、酢酸型シリコンシーリング剤の使用
  • ・両面接着マットのみの接着施工
こんな状態になってしまったら、鏡の取り替えどきです。
黒いしみ(シケ)が発生
鏡は、長年使用していると劣化し、周辺部や正面に黒いシミのようなものが発生します。これは鏡の裏側に塗布された銀膜が化学変化を起こしたもので、「シケ」と呼ばれています。「シケ」ができてしまったら、取り替えをおすすめします。

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